上嶋内科・消化器科クリニック News

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2018.07.18更新

風邪の患者さんで、時々「明日から出張で今日中に治したいから注射してほしい」とか、「週末から旅行なので一発で治したいから点滴してほしい」などおっしゃる方がおられます。ちょっと考えてみてください。今日中になおる注射や一発で治る点滴があればすべての患者さんに投与しているはずです。だって、そうすればクリニックの評判が上がるじゃないですか。そもそも、風邪に対して治るのを早める作用のある注射や点滴は世の中に存在しません。風邪の原因はウイルスですが、そういうウイルスを消せる薬は世界中にないんです。では風邪はどうやって治るのか、というと、風邪のウイルスは皆さんの体の抵抗力(免疫力)で消しているのです。風邪薬はウイルスが消えるまでの間、できるだけ楽に過ごせるように、必要以上に体力を消耗しないように少し手助けをする、そういう働きなのです。当然、そういう薬を飲んでいる方が楽に過ごせるので薬を飲むこと自体はお勧めです。しかし抗生物質(抗生剤・抗菌薬)は飲むべきではない薬の一つです。抗生物質は細菌を治療するための化学療法剤です。先ほどから書いているように、風邪はウイルスが原因の病気です。ウイルスが原因の病気に対して細菌を治療するための薬を飲む、ってあり得ないですよね。エイズはHIVというウイルスの感染によっておこる病気ですが、エイズの治療に抗生物質は使いません。抗生物質で治るのであればエイズはとっくにこの世の中からなくなっているはずですよね。日本では何故か典型的な風邪の患者さんに対しても抗生物質を処方する病院が多々ありますが、病気と無関係の薬を処方していることになりますから実際には大問題です。最近になってようやく厚生労働省が「風邪に抗生物質を処方しない病院にポイントを与えよう」などとポイントを餌にして正しい処方に導こうとしています。話がそれました。要はそれくらい風邪を直接すぐに治せる薬は存在しないということをお伝えしたかったのです。大事なのは休養をとること、体を冷やさないこと、水分を適度に補給すること、そして症状が強ければ薬で症状を抑えて体がウイルスと戦う手助けをすること、です。日頃からの体調管理も大切です。

投稿者: 上嶋内科・消化器科クリニック(心斎橋・四ツ橋)

2018.05.23更新

健診で便を提出して潜血反応を調べることがあります。便潜血は大腸の病気を早期発見するために有用とされていますが、便潜血陽性となった場合は、大腸内視鏡検査を受けることになります。便潜血はいろいろな原因で陽性となりますが、一番困るのは大腸癌、他には大腸ポリープや憩室症、潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患、感染性腸炎、などのいわゆる病気とされるものから、肛門が切れてしまって便に血が混じるということもあります。日頃から肛門が切れやすい、痔を持っておられるという人でも、そのために血が混じったとばかり思っていると、実は大腸に病気が隠れていたなんてこともあります。何が原因で便潜血陽性となったのかは内視鏡検査を受けてみないとわかりません。検査前には検査用の下剤を内服していただき腸の中の便をきれいに洗い流さないと検査ができませんので、検査開始3時間前から当院で下剤を内服していただきます。切除すべきポリープや早期がんがあればその場で切除可能ですが、それでも検査開始後1時間くらいでお帰りいただけます。検査は現在ほとんどの方が眠ってしまう薬を用いてわからないうちに苦痛なく終了するように、鎮静剤の使用を希望されます。検査後に多少のふらつきは残りますがほとんど苦痛を感じることなく痛みもなく検査を終了することができます。大腸癌は早期発見すれば完治しますし、癌化するリスクのあるポリープを切除することで予防もできます。もしも便潜血陽性となった場合は、あるいは排便時の違和感や腹部のこれまでにはないような違和感を感じた場合は、お気軽に当院までお問い合わせ下さい。

現在当院では10時ご来院、その後下剤内服して13時から検査開始の枠、11時ご来院、その後下剤内服して14時過ぎから検査開始の枠を用意しています。土曜日は早い枠は8時にご来院いただく枠もあります。ご都合に合わせてご利用ください。

投稿者: 上嶋内科・消化器科クリニック(心斎橋・四ツ橋)

2018.04.24更新

ほとんどの病院で処方される薬の飲み方の欄には「朝食後」や「毎食後」などと書かれています。しかし、日本人はこれを守ろうとする意識が強すぎて、良くありません。食後でなければダメな薬はほとんどありません。「食後」を守るのではなく、「飲む回数」を守ってください。空腹でも構いません。

①「1日3回毎食後と書いてあるが、1日に2回しか食事をしないので2回しか飲んでいません。」という患者さんがものすごく多いです。1日3回飲む薬というのは1回飲んでも体内で作用する時間が短いために1日に3回飲まないと1日中薬が効き続けることができないわけです。なのに1日に2回か、ひどい場合は1回しか飲まなければ、薬の種類によっては大変なことが起こります。例えば細菌感染を治療する抗生物質は決まった回数を必ず飲まないといけません。3回飲まないといけないところを2回しか飲まないと、最悪の場合には菌が薬よりも強い菌に生まれ変わってしまい、その薬を3回飲んでも消えなくなってしまいます。これを「耐性菌」と言います。飲む回数を守らなければ耐性菌ができてしまうリスクが上昇します。心臓の薬なども決まった回数を飲まないと心臓に余計な負担がかかることがあります。薬は空腹時でもいいので必ず飲むようにしてください。「胃があれる」というのもほとんどそんなことは起こらないと思って構いません。薬を飲んだら胃があれるというのは世界的には標準の考え方ではありません。

②「薬を飲まないといけないから無理して食事しました。それから薬を飲みました。」という患者さんもかなりおられます。前述の理由と同様、ほとんどの薬は空腹時でも問題ありません。無理に食事をとることで病状によっては悪化してしまうことがあります。食べれないときは医師に相談の上で薬だけ内服しておくようにしてください。特に胃腸炎や腸炎など食事を摂らない方がいい場合もたくさんあります。入院中は絶食となることも多々ありますが、それでも薬だけは時間が来たら飲むように指導されます。

薬は飲むタイミングを守るよりも、飲む回数を守る方が圧倒的に大事です。

投稿者: 上嶋内科・消化器科クリニック(心斎橋・四ツ橋)

2018.01.27更新

風邪やインフルエンザが猛威を振るっています。予防としてマスクをつけている人がたくさんおられますが、そのほとんどが何かあるとすぐにマスクをアゴやのどにずらしてしゃべったり、アゴにずらしたり口にかぶせたりまたアゴにずらしたり口にかぶせたり、を頻回に繰り返したりしておられます。クリニックに来られる人の恐らくは99%以上はマスクをすぐにアゴにずらされます。マスクを着用するときには何があっても絶対にマスクをアゴにずらさないでください。その時点でそのマスクは捨てるべきものとなります。これを読まれた方のほとんどが意味がわからないと感じておられると思います。理由を説明します。マスクで覆われた口の周囲は色んな病原体から守られていますが、マスクで覆われていない部分、例えばアゴなどには空気中を飛んでいるいろいろな病原体が付着しているものと思ってください。この季節ならインフルエンザウイルスもそうです。マスクをアゴにずらした瞬間にアゴに付着している病原体はマスクについてしまいます。そして自分でそのようにして病原体を付けてしまったマスクを再度口もとにかぶせるとどうなりますか?今までせっかく病原体を吸い込まないようにマスクをしていたのに、わざわざ自分でそのマスクに病原体を付着させて、汚れたマスクを再度着けることによって病原体を吸い込むことになるのです。何があっても絶対にマスクはあごやのどにずらさないでください!!マスク着用の際に絶対に守らないといけないことです。

投稿者: 上嶋内科・消化器科クリニック(心斎橋・四ツ橋)

2017.12.09更新

①風邪に対して抗生物質を出してもらえないのですか?

風邪は、もし本当にその患者さんの病気が風邪であるならば、ウイルスが原因であるので抗生物質は効きません。抗生物質は細菌感染に対して用いる薬剤であり、ウイルスが原因の病気には全く無関係の薬剤ですので処方することはあり得ません。例えばB型肝炎やC型肝炎、AIDSなどもウイルスの病気ですから、これらの病気にはもちろん抗生物質は効きません。風邪に対して抗生物質を処方する病院や医師がいるようですが、私には処方する理由は全く見当がつきません。ちなみにインフルエンザもウイルスの病気ですが、インフルエンザになった時に処方される薬は抗生物質ではありません。抗ウイルス剤という薬であり、これはウイルスを殺す薬ではなく、ウイルスが増殖するのを抑える薬に過ぎません。結局インフルエンザを治すのは人の体の免疫力なのです。ウイルスの病気に対して細菌感染用の薬を処方するのは、高血圧の人に対して糖尿病の薬を処方するようなもので、通常であれば処方すれば患者さんはお怒りになるはずです。このようにご理解いただければと思います。

②風邪ですが、明日から出張なので一発で治る注射をしてほしいのですが。

風邪を治せる注射薬は存在しません。そもそも風邪を治せる薬自体がこの世の中に存在しません。風邪をひいた場合には飲み薬で症状を和らげながら、体の抵抗力で原因となっているウイルスを排除する以外にありません。もしも治せる薬があるのであれば、出張に行く人だけでなく風邪の患者さん全員にその薬を使います。風邪を治すという注射を行っている病院があるそうですが、何を注射しているのか私にはわかりません。当院ではそのような医療は行っておりません。

③薬の飲み方に食後と書いてあるので、食事を食べなかったから薬を飲みませんでした。

薬を処方される場合にはほとんどの場合「食後」と記載がありますが、多くは「食べるのであれば食後に飲んでください。食べないのであれば薬だけ飲んでください。」という意味です。食後でなければ胃を荒らす、と思われていたり、食べないと薬を飲んではいけないと思われていたりしますが、胃を荒らす薬はほとんどありませんし、ましてや胃薬が胃を荒らすなんてことは100%ないわけです。薬は効き目が発揮されるためには決まった回数をきちんと飲むことが何よりも重要です。食べない場合は時間がきたら薬だけしっかりと飲んでください。

投稿者: 上嶋内科・消化器科クリニック(心斎橋・四ツ橋)

2017.08.29更新

生活スタイルや食生活の欧米化のためか大腸癌が増えています。当院で大腸検査を受けていただく患者さんの中にも残念ながら大腸癌が見つかる方が増えています。早期発見すれば根治する可能性が高くなりますので、ご心配な時は思い切って検査を受けられることをお勧めします。

大腸内視鏡の前には腸の中を洗い流して空っぽにするための検査専用の下剤を服用していただく必要があります。その下剤を飲み始めてから腸が空っぽになるまでに3時間くらいかかります。当院では特に便秘の強い方以外は前日までの食事は通常通り食べていただいています。当日朝食のみ食べずにお越しいただき、下剤を専用の個室で内服していただきます。3時間くらいで腸が空っぽになれば検査開始となります。検査中に切除すべきと思われるポリープや早期がんが見つかれば可能な限りその場で切除します。検査・切除が終了すれば診察室で結果説明を行いご帰宅いただきます。検査開始からご帰宅までは1時間から1時間15分くらいです。例えば10時ごろにご来院いただく場合は13時から検査開始、14時過ぎにご帰宅、となります。検査は予約制となっています。

このように大腸検査はやや時間のかかる検査ではありますが、一度頑張ってお時間を作っていただき検査をお受けいただくことで大腸癌の予防や早期発見ができるわけです。健診で便潜血陽性となった方や排便時に出血のある方、お腹が張ってきて便が出にくくなった方など心配な症状があれば是非大腸内視鏡検査をお受けください。

当院は大阪市西区にあり心斎橋からも徒歩5分くらいの便利なところにあります。眠るような軽い麻酔のような薬を使って苦痛のない大腸内視鏡検査が可能です。お気軽にご相談・ご予約ください。

投稿者: 上嶋内科・消化器科クリニック(心斎橋・四ツ橋)

2017.06.28更新

健診で便潜血陽性になった、排便の時に血が付いた、お腹がすっきりしないのが続いている、便が出にくくなった、などがあれば是非大腸内視鏡検査を受けてください。大腸癌は早期に発見すれば治る癌です。また大腸癌のもとになると言われている大腸ポリープを切除しておけば大腸癌は予防できます。当院では早期の大腸癌の切除、大腸ポリープの切除もその場で行っています。眠る薬を使って寝ている間に検査を終わらせることもできます。癌は早期発見・早期治療につきます。気になる症状がある方は大阪市の心斎橋・四ツ橋からすぐのところにある当院にお気軽にご相談ください。

投稿者: 上嶋内科・消化器科クリニック(心斎橋・四ツ橋)

2017.05.23更新

胃腸炎では、嘔吐したり下痢したりと辛い症状が数日続きます。お腹が痛くなることもあります。ウイルスや菌が原因になりますが、「食中毒」という表現は正しくありません。原因となる病原体は食事中に含まれているとは限りません。日常生活の中で手で触る様々なところに病原体が付いている可能性があり、それを自分の手で拾ってきて口に入れているという可能性も非常に高いのです。もちろん食べ物の中に入っていることもあります。同じものを食べた人の多くが同じ症状になっている場合は食中毒かもしれません。少しでも胃腸炎を防ぐために普段から手洗いをしっかりとおこなう習慣を身に着けておいてください。

ところで下痢が続いて食事もとれなくて脱水気味になってしまうことが多い胃腸炎ですが、水分補給が重要です。日本では水分補給等とすぐに点滴での水分補給が簡単に行われますが、実は飲める場合は口から飲んで自分の腸で水分を吸収させる方が早く治ることがわかっています。塩分と糖分が入ったものを飲むことで下痢も早くおさまりますし、世界保健機構WHOは経口補水を強く推奨しています。

投稿者: 上嶋内科・消化器科クリニック(心斎橋・四ツ橋)

2017.05.18更新

会社の健診などで異常を指摘された場合、無視せずに一度ご相談にお越しください。肝臓の数字が高い、貧血がある、便に血が混じっている、どんなことでも構いません。大きな病気に進展してしまう前に病気を見つけて早めに対処することが重要です。肝臓の数値が高い場合はアルコールの影響・脂肪肝・ウイルス性肝炎自己免疫が関係する肝疾患などいろいろな可能性があります。甲状腺の疾患の場合に肝臓の値が高くあることもあります。貧血がある場合は、鉄不足や胃腸の病気・癌などの可能性が出てきます。便に血が混じっている場合は大腸のポリープや大腸癌の可能性が考えられます。このようにいろいろな可能性についてすべてを調べる必要はないかもしれませんが、本当に調べるべき項目を専門家の目で判断したいと思います。せっかく受けた健診ですからその結果についても大切に取り扱っていきましょう。お気軽にご相談ください。

投稿者: 上嶋内科・消化器科クリニック(心斎橋・四ツ橋)

2017.04.17更新

健診で便潜血陽性となった、便に血が混じる、などといった方は積極的に大腸検査を受けましょう。当院では年間約600例の大腸ポリープ切除を行っていますが、その中には若い人の大腸癌も増えています。昨年1年間では30歳代の人で大腸癌だった方が3名もおられました。便検査で血が混じったからと言ってすぐに大腸癌を心配される必要はありませんが、症状のない早期のうちに発見して根治してしまうためには便検査で陽性となったことをきっかけにして大腸内視鏡を受けるのが一番正確です。大腸癌のもとになると言われている立派な大腸ポリープが見つかる方は若年化しています。当院では検査前日までは全く普段通りに生活していただき、検査当日のみ朝食を食べずにお越しいただき検査用の下剤を内服、その後検査を行うという方法で大腸内視鏡を行っています。お気軽にお問い合わせください。

投稿者: 上嶋内科・消化器科クリニック(心斎橋・四ツ橋)

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